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マルゴママ

Author:マルゴママ
ドイツ北西部の片田舎でかれこれもう20年生活しています。
ドイツ人の夫と3人息子、そして一人娘(?!)の猫クレオとそして雄猫シザ-リオと共に、ドイツの子供の学校と大学生活、ドイツサッカ-もたまに、空手や他のスポーツ、またドイツの村での生活風景を気のむくまま綴っていきたいと思っています。
 


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感動したこと

今日三男のテコンドトレーニングへ行くと
長男の7年来のテコンド友達が来ていました。
彼はうちの長男より1歳半年齢が上で15歳、
かれこれ10年程テコンド道場に来ていて
帯はもう黒帯です。
その彼がなんと今月でテコンドをやめると
いうことで、今日は退会届を出しに来たということでした。

理由は
―Abitur(大学資格試験)に専念するため-
つまり日本の大学生が受験前クラブ活動を
卒業するのと同じことですが、そのまま
サッカ-を続ける子供達もいる中、彼の選択に
興味を感じた私は、ギムナジウムでの10年生の生活は
どんな感じなのか聞かせてもらいました。
長男・次男と同じギムナジウムで長男より1学年上の彼の
情報にとても興味を持ったからです。

それで彼が語ってくれたは、この3ヶ月は本当に勉強が
とても大変になり、テストも今週は3回あったりして
あまりに忙しいため、テコンドには2ヶ月に1回くらい
サッカ-の練習には1週間に1回くらいしか行けない状態
なのだということでした。
彼はサッカーもすごく上手で、今まだ15歳ですが
来年の夏からのシーズンでは、彼にお金を払うので来て欲しいと
言っているアマチュアリーガーもあるほどです。

私がこのタイトルにしている「アマチュア選手を目指す」と
書いているのは決して冗談ではなくて、ドイツでは1部から
3部までがプロで、その下4部から11部くらいまでを
アマュアと言いますが11部リーガーでも、選手によっては1ヶ月
5万円くらいの収入になる人もいるそうです。
アマチュアですからもちろんこれが本職ではなくても、
大学に通いながら、あるいは仕事をしながら、それでも数万円でも
好きなサッカ-でお小遣いにもなるなら、子供達にとってこれほど
素敵な副業はないだろうと思ったのです。
どの道プロになんてなれるはずはなく、ドイツでは11部まで
リ-ガ-があるので、どこかで拾ってもらって、好きなサッカ-で
副収入になれば、長男は充分幸せなはずですし、親の私達も
彼が18歳になり自分でお小遣いを稼いでくれるようになれば
とても助かるからです。なんせ下にまだ2人弟もいるのですから。

それで話を戻しますが、その15歳の彼曰く、今回
アマチュアリーガのそのサッカーチームのオファーは受けず、
地元の弱小サッカーチームで、勉強に支障がない程度に
細々と続けることにしたということです。

実は彼のお母さんは外国人で、ドイツ人にお父さんは
彼が5歳に時に亡くなっています。
お母さんはその時、2番目の息子さんを妊娠していたので、
彼の弟は自分のお父さんを知りません。
家も決して裕福ではない上、ドイツ語もあまり上手ではない
外国人のお母さんと親子3人で、5歳の頃から家族で
肩寄せ合って生活している印象でした。
実際たくさんのドイツ人が心配して、当時この一家を助けようと
していた頃から、私も彼の一家のことは知っています。

そんな中育った彼ですが、小学校、ギムナジウムと長年に渡り
成績はトップクラス、サツカ-も上手、テコンドは黒帯、
学校のスポ-ツ大会では砲丸投げで、ギムナジウム全校で
新記録を出すような、本当に文武両道の王道を行っている上、
お父さんがいなくて大変でしょうに、とても真直ぐに
真面目に明るく、そして強く優しく育っていました。
その上、彼は自分自身が幼い時から父親を知らない弟に対して
まるで自分が父親代わりのように世話を焼いていました。
彼の眼差しの中に、逆境に耐えた厳しさよりも、自分の人生に
満足している落ち着きを見ることができるのは、
一体何故なのでしょうか。


「サッカ-はどの道、趣味以外の何ものでもない、
こんなオファ-をうけたところで、現在の自分の年でブンデスの
ユ-スに入っている子供や、ドイツ代表に入っている子供達と、
今の自分ではすでに雲泥の差がある。
プロになれるのなら話は別だけれど、ここまではっきり自分の
実力がわかっている以上、何が自分の人生にとって大切か考えると
今はそれがアビトゥアで、そのアビトゥアで良い成績をとって
大学に行ききちんと勉強することなんだ。」

…と、とても落ち着いた静かな目で、思慮深く語っている彼の姿には
なんだか感銘を通り越し、感動すらおぼえました。
15歳の子供がこんな風にきちんと自分の考えを説明できるなんて
なんだかびっくりしてしまい、
「教えてくれる? それはあなたのお母さんの意見? 
それともあなたが自分で考えたことなの?」と聞くと
5秒くらい考えて
「…自分の中から出て、行き着いた答えがこれだった」という
ことでその時には彼を心から尊敬してしまった私でした。
一体、自分が彼と同じ年の15歳だったころ、何を考えていたのかを
思い起こすと、ほぼ何も考えることになく、そのまま何を
するべきかなんてことはまるで考えず、したいことが見つからなかった
ために、仕方なく大学へ行った、という方が近い気がします。
またそのために捨てなければいけなかったこと
-本当は捨てたくなったのに-というようなものも何もありませんでした。
彼のようにそれほど大切にしているものは、自分では
何一つ持っていなかった上、大学進学でも在学中でも頑張らなかった
何十年も前の自分がとても恥ずかしく思えました。


彼のお母さんは厳しい上に変わり者と言われた人で
同国人の中では嫌われ者のようで、私も個人的には
そんなに好きなタイプではありませんが、子育てに
おいて彼女は成功者だと思います。

自分で何が一番大事か、何にむかって行きたいのか
これほど明確にできる15歳の子供が、学生時代を
無駄に過ごすとは思えず、何か意味のあることを
成し遂げようとするのは、今の時点で既にもはや明白です。
だって今までずっと頑張ってきたテコンドをやめ、
大好きなサッカ-も半分の気持ちにして、新たな道へ
行こうとしているのですから、その道が彼にとって
意味のない道になるわけがないと思います。

もし自分が幼いとき、こんな人が近くにいれば自分の人生観も
もう少し違ったものになっていたのでは、と思いましたが
多分人生ってそんなことではないのような気もします。
どんなに親が立派でも、それに感謝することもなく、
自分の人生をめちゃくちゃにする子供もいれば、
親が何もなくても、自分でこうやって強く生きていく
子供もいると考えると、それは育て方だけではなく、
生まれた時から皆それぞれ神様から個々の魂を与えられて
この世に生をもらうのでは、と思います。
だから彼のお母さんも、そんな風にまっすぐ育った彼に
逆に感謝するべきなのかもしれません。


私の年齢の約3分の1しか生きていない
15歳の少年の生きる姿勢に、昨日は感動させてもらいました。
私自身は14歳のうちの長男が、長年の友達の彼から
感銘を受けてくれることを願います。

「…自分の中から、行き着いた答え…」
こう言える事、それが一番大切なことだと思います。
こんな風に息子達には生きて行ってほしいものです。



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