プロフィ-ル

マルゴママ

Author:マルゴママ
ドイツ北西部の片田舎でかれこれもう18年生活しています。ドイツ人の夫と、3人息子、そして一人娘(?!)の猫クレオとそして雄猫シザ-リオと共に、ドイツの子供の学校と大学生活、ドイツサッカ-もたまに、空手やブレイクダンス、またドイツの村での生活風景を気のむくまま綴っていきたいと思っています。
 


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トランスジェンダ-

久しぶりに数年前に日本語を教えていた子に会いました。

彼女が13歳くらいから2年半ほど日本語を一緒に勉強して、その後彼女は日本へ1年行き、帰国したのが昨年の2月くらい、4月に一度会いましたが、その後また夏休みに彼女は日本へ行ったり、私自身も今年の春休みに日本へ一時帰国したり、なんやかんやと忙しく、最後に4月に会ったのを最後に1年以上会わないままだったので、もう一度また会って、彼女の日本語能力が衰えていないか、チェックしなくちゃなぁ、と考えていました。

また冬に一度彼女のお母さんから連絡を取り合った際に、彼女が非常に落ち込んで学校へも行きたがらない、というようなことも聞いていたので、とにかく一度会わなくては、と思ってはいたんですが、彼女自身は私に返事も返してくれず、もし彼女が何か問題を抱えていて、とてもつらくて私とも誰とも会いたくないのなら無理強いはできないし、と考えて悶々としていているうちにまた時間が経ってしまい…。でも先月彼女のお母さんに確認してもらい、私と会うのはかまわないということで、やっと昨日彼女を誘い散歩へ行ってきました。

1年3ヶ月ぶりの再会でした。

昨年4月にも長い髪をばっさり切っていた彼女で、その時は「まあ、ずいぶんボ-イッシュになって」くらいに思っていたんですが、今回は彼女はもはやボ-イッシュは超えて、まるで男の子のように変化していました。

というのは、実は彼女は、トランスジェンダ-だったんです。

両親もとくにそれを隠すわけでもなく、私自身もそのことは実は数週間前には聞いていたので、知ってはいましたが、実際会うまでは、本当のことはわからないと考えていたんですが実際会って私もやっと信じることができました。

彼女と話してわかったのは、実は昨年日本から帰国したあたりから、そのことに気づき始めたそうで、夏に日本へ行った時は、日本のお友達にはカミングアウトして、
「そうだと思ってたよ!」と仲間たちから受け入れてもらい、ドイツの社会では日本以上に受け入れ態勢も良さそうなので、その件については彼女自身あまり悩むもともないようでした。ドイツでは現在名前も男の子の名前になり、男の子グル-プに入って、遊んでいるそうです。ドイツではこのようなことはカミングアウトすることはそれほど大変ではないと思います。なんせ、数年前ベルリン市長でも自分はゲイであるとカミングアウトして、パ-トナ-の男性と事実婚状態だと誰もが知っていたわけですから。

そういうわけでドイツではそんな問題は隠すようなことでもなく、ゲイでもレズビアンでもバイセクシャルでもそんなことはオープンにしてOKという感じらしいので、大丈夫は大丈夫なんですが、ただのゲイとトランスジェンダ-は問題の大きさが違うな、と感じたのが昨日でした。

私は彼女を13歳くらいからかれこれ5年近く知っているわけで、彼女が長い髪の普通の女の子時代、彼女に彼がいた時代も知っています。

私自身、日本でそういう知り合いがいたにもかかわらず、でもその彼女が髪型のみならず、服装も話し方も立ち居振る舞いも女の子ではなくなってきているという状況に最初は戸惑いすら感じました。

こんな風に彼女をたった数年知っているだけの私でも戸惑ったことを考えると、両親や兄弟、あるいは親戚の気持ちはやはり複雑なのではないかと想像しました。
また両親であれば、複雑という以上に、精神的につらい局面、また経済的な支援が必要なことも出てくることでしょうから、ただ単に性的な嗜好であるだけのゲイをカミングアウトされること以上に、色々と面倒だったり、心配だったり、また金銭的な問題の全てを受け止めていくのは時として本当に大変なことでしょう。

名前も男の子の名前になり、ぱっと見た感じは男の子のようでもやはり女性に生まれついた宿命で、線の細さのような身体的特徴を変えるには時間もかかることでしょう。
でも逆に本来綺麗な顔立ちで手足も長くスタイル抜群だったので、そのまま男の子になったら超いイケメン君になっていて、このまま映画デビュ-などはどうだろう、とも思ってしまいましたが…。
トランスジェンダ-のスタ-も今はそう珍しくもないでしょうけれど、それでもあれほど端正な顔立ちの男性というのは世間でも少ないですよね。美しい少年に生まれかわったという印象でした。

昨日は色々深く考えさせられ、彼(もう彼女とは言いません)の今後の幸せのみならず、両親、兄弟もやはり幸せになってほしいと強く感じた一日でした。

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