この時期の定番ドイツ行事といえば、グリルパーティー。

学校の学年最後のパーティーはじめ、サッカ-クラブでも、テコンドクラブでも、この18年近くのドイツ滞在の間に参加したグリルパーティーは、うちは子供が3人いるせいもあって相当な回数なんですが、今年は子供達の関係ではなく、またもや主人の友人達とのパーティーでした。

20人くらい集まって、会場を借りて、お肉や飲み物は集めた1年間の会費から捻出、というわけなんですが、ドイツ人が大好きな理由は、やはり会場を借りても人数が多ければレストランへ行くよりはリーズナブルで、気軽に誰もが楽しめるからでしょう。

そんなわけで私も今回は腕をふるって得意のケーキを持って行きました。
上の2つなんですが、私が特に好きなのは右の黄色いケ-キ。
三段階になっていて、一番下がスポンジ、真ん中がちょっとあっさりしたヨーグルト味クリームとフルーツ、そして一番上がピーチ味のジュースをゼラチンで固めて、ラズベリーなんかをのせるんですが、暑い夏には口当たりもよく、どこへ持って行っても皆さん喜んで下さいます。
それでその中の参加者だったイタリア人の女医さんとたまたま話す機会があり、ベロ-ナで開催される夏のオペラの話になりました。
イタリア・ヴェローナにある古代ローマ時代の屋外闘技場跡地のアレーナ・ディ・ヴェローナ(Arena di Verona)で毎夏開催されるオペラなんですが、彼女が子供のとき、そこで「ナブッコ」を見た際、なんと本物の動物たちが出てきたそうなんです。
象とかそんな大きなものまで出てきたそうで、それは感動したとのこと。
実はうちの長男と三男も6年前に主人の両親に連れられて、まさにそのアレーナ・ディ・ヴェローナで同じ演目「ナブッコ」を見たので、どうだったか聞いてみたところ、その際は本物の動物達は出てこなかったそうで、残念ですね。
でもその際の義父が撮った写真を見ると、警察はすごくきれいなユニフォームで馬に乗って警備していて、さすが歴史とファッションの国イタリアだな、とつくづく思わされます。
第2次世界大戦でも、「きれいな羽根つきの軍服を着ただけで、何もせずすぐに降参した役立たずのイタリア」とドイツ人には思われているようで、また欧米では「きれいな軍服が汚れるのがいやで、降参したのも早かったのでは」とまで言われるイタリアです。

今回の会場は、上に葡萄の葉が絡まっていて、なんともロマンチックなところだったんですが、その会場にぴったりの緑の上下でエレガントにお手伝いしていたこの方はイタリア人で、さすが素敵な服のセンスと感心していました。