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マルゴママ

Author:マルゴママ
ドイツ北西部の片田舎でかれこれもう20年生活しています。
ドイツ人の夫と3人息子、そして一人娘(?!)の猫クレオとそして雄猫シザ-リオと共に、ドイツの子供の学校と大学生活、ドイツサッカ-もたまに、空手や他のスポーツ、またドイツの村での生活風景を気のむくまま綴っていきたいと思っています。
 


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「一度の病気で貧困層に転落する人々」            - 堤 未果氏の「ルポ 貧民大国アメリカ」から

堤 未果氏「貧民大国アメリカ」三部作の今日は一作目をまとめとして紹介させてください。

・「世界一高い医療費で破産する中間層」
・「民営化される学士ロ-ン」によって「カード地獄に陥る若者達」
・「崩壊する社会保障が高齢者と若者を襲う」

この3章は特に圧巻でした。

経営側企業の利益を増やすことが最重視され、賃金は縮小されるべき「コスト」とみなされるアメリカだということは前回でおわかりいただいたと思いますが、アメリカの最も恐ろしい局面は、なんといってもアメリカでは中間層と言われていた普通の人達が居なくなりつつあるということなんです。

その最大の原因は、日本やドイツのような医療保険制度がないためで、アメリカでは事故、あるいは病気で救急車を一度呼べば、人生が終わるとも言われているそうです。

うちの長男も7年ほど前に救急車で30km遠方の病院へ運ばれたことがありますが、当時請求書は800ユ-ロくらいでした。ですが医療費が無料のドイツなのでこちらは保険会社から支払われました。もしこれが自己負担だったらどうしよう!! と当時思い、なので今でも覚えているんですが、高い保険料を払う能力のない、大部分のアメリカ市民にとってはそれは現実の恐怖になります。

しかも8万円(30kmで25分ほどの走行)ほどの請求でも震撼した私ですが、アメリカの民間救急車は10分走っただけで10万円以上で、一般的にアメリカは国土が広いため、救急車1回搬送で100万円ということもあれば、救急ヘリになるともっと高額な上、入院費用が1泊でも100万円になるようなこともあるそうです。

この本の中では1泊入院の平均費用が
ニュ-ヨ-クでは242万円で、ロサンジェルスで194万円であり、5泊で114万円のロンドンより高額だと書かれていますが、入院する際、緊急で病院を選べない際は後日このような請求書が誰のところへ来ても不思議ではないということになります。

その上、失業を恐れどうしてもホワイトカラ-になりたい人々は大学を目指すわけですが、大学の費用がこれまた高額で、それはロ-ンを組むのが一般的なのだそうで―もっともアメリカの半数あまりの人は貯金もないことを考えればそれも当然のことですが-悪いことにそのローン会社が民営化されている流れの中、学費はその上高騰しつづけ、学生は卒業する頃には借金づけになっている状態だそうです。

それでも就職できるならまだ救われますが、借金づけの上に、賃金の低い仕事にしかつけなければ、ローン返済(1ヶ月のロ-ン返済が150ドルから175ドルを20~30年間)は滞り、自己破産に陥ることは目に見えています。
「アメリカ国内の25歳以下の若者達の自己破産件数は(中略)、1999年には110万8000件にのぼる」そうで、「三人に一人が4枚以上のクレジットカ-ドを所有するようになった」アメリカでは、その数は倍増し続けているようです。

「大学を出てもワ-キングプア」がここまで極端な国は、先進国の中では珍しいことでしょう。

またロ-ン会社が民営化されたことによって、自己破産も許されなくなってきている現状があるそうで、ホームレスになり、そして例え死んでもその借金は消えることはなく、今度は親族が払い続けなければいけなくなった、と聞けば、このアメリカという国に戦慄を覚えます。


…ということで、驚愕の事実を綿密な取材で描いた堤 未果さんの「貧民大国アメリカ」三部作、反論もあったりするそうですが、でもそれでも大部分は確実に真実なのではないかと思わされます。本当にお奨めなのでどうか是非ご一読下さい。


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