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マルゴママ

Author:マルゴママ
ドイツ北西部の片田舎でかれこれもう16年生活しています。ドイツ人の夫と、3人息子、そして一人娘(?!)の猫マルゴと共に、ドイツの子供の生活、ドイツサッカ-をはじめ、テニスやブレイクダンス、またドイツの村での生活風景を気のむくまま綴っていきたいと思っています。
 

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「借金づけの囚人たち」                   - 堤 未果氏の「ルポ 貧民大国アメリカⅡ」から

今日は最近読んだ本の紹介をします。

先日こちらでも書いた 堤 未果氏の 「(株)貧民大国アメリカ」ですが、こちらには他に「ルポ 貧民大国アメリカ」と「ルポ 貧民大国アメリカⅡ」があります。

先日のモンサント社のGM種子の件は、何もアメリカは国外だけでそんなことをしているわけではありません。自分の国でも容赦ない搾取が行われている国-それがアメリカです。
アメリカ人の実に半数は銀行に貯蓄が全くないどころか、実は借金まみれだという噂がこの本を読むと真実だったのかもしれない、と思わされます。

今日はその中の
「刑務所という名の巨大労働市場」に載っていた件を、簡単に説明すると

アメリカではなぜ「囚人たち」が「借金づけ」になるのかご存知でしたか?

アメリカの刑務所では囚人はほぼ時給40セントで労働させられ、部屋代と医療費を日に2ドル払わなければならないために、大抵の囚人は刑務所から出所する際には入所以前より借金が膨れ上がった状態になるそうです。特に刑務所が民営化されたことにより、その支払い義務はなんと食費にまで及ぶ刑務所もあり、一日の支払いが10ユ-ロの請求という刑務所すらあるそうなんですが、アメリカにとっては本音を言えば、借金まみれの囚人が社会復帰後就職できず、また犯罪を犯し、刑務所に戻ることはむしろメリットの多いことですらあるようです。

というのは、刑務所民営化に伴い、あらゆる企業が刑務所に仕事の受注をできることになったからで、そのおかげで企業はアフリカや東南アジアよりも低賃金の囚人に仕事を委託でき、事務所や工場を外国に建築するような大規模なコストを丸ごと削減できますし、その上もっといいことには囚人はもともとアメリカ人ということで言葉の壁がないため、電話オペレ-タ-など今までインドなどに発注していた労働まで委託できるからなのだそうです。

そういった企業との癒着から、わざわざ細かい規制を設けて、少しでも罪人の検挙率をあげ、国民を刑務所に放り込もうとすら画策しているような州まででてきているそうで、犯罪歴を持つアメリカ人がどんどん増えていくことや、その低賃金の囚人に仕事を奪われる健全なアメリカの若者達の将来に対しての危機感よりも、目先の利益にまい進しているのがアメリカという「夢の国」なわけです。

「拝金主義」もここまで来ると寒気すら感じるほどですが、当のアメリカ人たちはそんなことはチラとも考えていないのかと思うと、トランプ氏のような政治家でもアメリカ人には問題なく受けいれらるものなのかもしれない、と妙に納得させられます。自分の国の大変な問題にはあきれるほど危機感のない国民性のようで、欧州人がよく彼らを「ナイ-ブ」(日本では良い意味で使うこの言葉ですが、欧米では悪い意味でこの言葉を使うので気をつけなければなりません。子供のように無知で馬鹿でそのため弱いというような意味です)と言う、ひとつの大きな理由かもしれません。



この「借金つけの囚人たち」に関しては、 堤 未果氏の「ルポ 貧民大国アメリカⅡ」の第4章に詳しく書かれていますので、ご興味のある方は是非ご購読ください。本当にすごく興味深いです。


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