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マルゴママ

Author:マルゴママ
ドイツ北西部の片田舎でかれこれもう20年生活しています。
ドイツ人の夫と3人息子、そして一人娘(?!)の猫クレオとそして雄猫シザ-リオと共に、ドイツの子供の学校と大学生活、ドイツサッカ-もたまに、空手や他のスポーツ、またドイツの村での生活風景を気のむくまま綴っていきたいと思っています。
 


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アメリー・ノトンブ 『畏れ慄いて』

その時のお茶会でこの本のテ-マについて翌週にインタ-ナショナルクラブの「ドイツ文学クラブ」で討論をするということを聞き、日本人の私にも是非きてほしいとお声がかかったので、今回改めて本腰を入れてこの本について調べることにしました。
随分前にフランス語の授業で読む機会があり、この本は知っていたんですが、忘れていたんです。

本を手に入れるのは間に合いそうになかったので、ユ-チュ-ブで探し映画版全編を見たときに正直衝撃を受けました。これは西洋人には考えられないひどい話と思われるだろういうことは簡単に予想がつき、「変な国 日本」と誤解されるのは間違いなし、と思った私は、日本人のお友達にも助言を求め、まず日本人ならこの映画をそう思うかという感想も聞くことにしました。

フランス人、ハンガリ-人にもポ-ランド人にも「これは本当の話なの?(ねえ、嘘でしょう? というニュアンス込みの)」と聞かれましたが、私が私の知っている日本から推測するのに、これは多分ほとんど本当に起こった話ですよね。もし真実と違う点があるとしたら、それはこのアメリ-さんが自分で思うほどには日本語が堪能ではなかったという点ではないかと思われます。

実はうちの主人は本当に日本語が堪能だけではなく、漢字の読み書きもかなり上手なんですが、そんな主人がフランクな日本語で話そうと努めると、私は意味もなく不愉快になります。どんなに上手な外国人でも、あまりにこなれた日本人風の日本語を話されると違和感を感じるのはなぜなのかと思うのですが、私達日本人の中にはなんだかそういう不思議な気分がないですか?
5歳までしか日本で育ったことのない彼女が会社敬語を使いこなせたとは考えにくく、変な日本語をお客さんに使うくらいなら英語で話してくれ、と言われたのは非常に理解できます。

私の友人はじめ、中国人でさえも「これは非常によくわかる、こんな状態では会社では働けないだろう」と、言っていたので、私もそうですが、これは日本人の共通認識に違いないと思われます。

人権第一のヨーロッパでは、こんな大企業でなくても、会社ではこんな大部屋でこんなたくさんの人と息苦しく働かされるということがないようで、その時点でもまず「非人間的」と思うに違いない欧州人にどのように説明したら、この日本の社会システムを理解してもらえるだろうと考えました。「軍隊蟻のような社会」と思わてしまうのもやはり間違いないからです。

なので、その通り説明しました。その点は確かにその通りですが、だからこそ進化し続ける日本があるのだと。。。
50年(少しオ-バ-ですが)くらい生活があまりかわっていない外国に比べたら、日本の進化ぶりはすごいです。それなのにまだその進化ぶりをとめようともせず、日夜しのぎを削っているのが日本の社会なんです。そしてこの日本の縦社会は当然のことで、私も中学校で1年上の先輩には自分から話しかけるものではなく、話して頂くのを待つものだと教育されたと説明しました。
テニスクラブでは半年間の玉拾いは当然で、どの体育系クラブでもそういう感じなのは普通でしょう。10年でやっと「道」になる日本人はまず忍耐、我慢することを教育されるわけですが、我慢強さがなければ、そもそも漢字の習得もできないでしょうから仕方ないです。また資源にも乏しい日本は食糧も輸入に頼らなければならず、そのためには財源が必要なわけですから、国民が飢えないように財源を確保するために、全員が一丸となって協力しあうためには、「出る杭は打たれる」(=いらない)のは非常に理にかなったことだとは思いませんか。農耕民族だった私達には共同体での生活が不可欠で、和を重んじる心がなければ、共同体の存続も難しいことでしょう。

幸い日本びいきな方が多い中での会だったので、そのドイツ人の方の助言もあり、皆さん最後には納得されていました。
そもそもドイツでもそういう美徳があったのに、アメリカ文化のせいでたくさんのいいものが失われたとドイツ人の方たちが色々なことを「アメリカのせい」にしていたのはなんだか微笑ましかったです。

でも私はこのアメリ-さん(フランス語では ノトンさん ですが、彼女はベルギ-人で、ノトンブ と言っているそうです)には、とても好感が持てます。この映画も非常にコミカルに描かれていて彼女の日本への愛情はかわっていないことが感じられます。
困難があってもそれを前向きに捉えて生きていくたくましい芯の強い女性と思います。実物もとってもチャ-ミングですよね。
amelie-nothomb-sera-mercredi-rennes.jpg
(トレ-ドマ-クの黒い帽子と。優しい目です。)
彼女は在日ベルギ-大使のお嬢さんで神戸に住んでいたそうです。5歳までお世話をしてくれた日本女性の乳母だった西尾さんとの再会のドキュメンタリ-を見ました。5歳で日本を離れた際に、西尾さんをお母さんと思っていた彼女は「西尾さんはどこ? 彼女はどこなの?」と周囲に聞いたそうでそれを西尾さんに説明していたんですが、西尾さんはそれを聞いて泣いていました。感動的でした。私まで思わず涙してしまいました。

だから多くの日本人の方がこれを見てアメリ-さんを嫌いになったりしないでほしいと思います。
彼女が大変な親日家であることは全然かわっていないはずなので。。。


「畏れ慄いて」
フランス語原題  Stupeur et tremblements
ドイツ語では    Mit Staunen und Zittern


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