プロフィ-ル

マルゴママ

Author:マルゴママ
ドイツ北西部の片田舎でかれこれもう16年生活しています。ドイツ人の夫と、3人息子、そして一人娘(?!)の猫マルゴと共に、ドイツの子供の生活、ドイツサッカ-をはじめ、テニスやブレイクダンス、またドイツの村での生活風景を気のむくまま綴っていきたいと思っています。
 

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明治のお雛様

うちのお雛様は明治生まれの祖母のなんで、けっこう昔のものなので、何故かお内裏様とお雛様が2対あります。
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こちらが少しきついお顔の方。
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こちらが少し丸いほんわかしたお顔の方。
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冠はもうボロボロになってしまったので、18年位前雛人形専門店にて新しく作ってもらいました。
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昔の冠は今は官女にかぶらせてあげてます。
うちの官女は一人だけです。
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そのかわり、雅楽の舞を踊っている2人がいます。私は勝手に「胡蝶」と名づけています。
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5人囃子はきちんといます。
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かわったところでは「高砂」の「尉(じょう)と姥(うば)」がいます。
「相生の松」もきちんとあるところが芸がこんでいます。
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私も今回は「さげもん」風に鞠をかざりました。
もうすぐおひな祭りです。

でもやっぱり一番美しい日本のお人形

でもやっぱり一番きれいなのは日本の人形だと思う私は、きれいな日本人形を集めてみることにしました。

こちらは島根県松江市から手仕事による工芸品のひとつ、「藤娘」です。
日舞に中でもやはり「藤娘」はこの大きな藤がなんといっても美しいですよね。
お人形は「顔がいのち」と言われますが、なんて優しいお顔立ちでしょう。
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こちらも典型的日本人形でお着物、かんざし、日本髪といい美の結集という感じです。
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こちらも「藤娘」のように「藤の花」をかんざしにしていますが、まるで生きているかのような瞳。
人形師・岡馬勲氏の作だそうで、着物やかんざしはそれぞれ専門の方に注文して作られたそうですが、このお人形にはなんだか最高のものを与えたいと思ってしまう気持ちわかります。
こんな娘がいたらどんなに楽しいでしょうね。。。こんなお人形なら高額でも買いたいですね、もし手が届くならですが。
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それでこちらはなんとなく新しい形の日本人形ですが、これまたあまりの美しさに見とれます。

それで今日は私も思い立って数年ぶりにお雛様を飾ることにしました。
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祖母伝来の明治時代のお雛様なので、今のお雛様とはずいぶん違いますが、それでも私にはとても大切なお人形なんです。

タイで大流行「ルクテープ」-幸運をよぶお人形

お雛祭りの話が出たので、今日はタイのお人形の話をします。

皆さん、今タイで「ルクテープ」というお人形が大流行なのをご存知ですか?
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最近日本のニュ-スでよく流れているのでご存知な方も多いと思いますが、お人形が好きな私はどんな「ルクテープ」があるのか興味があり、タイのサイトを検索してみました。ちなみにタイ語では「ลูกเทพ」と綴るようです。
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まあ、なんと愛らしいことでしょう。
こんなお人形なら確かに子供同然にかわいがりたくなる気持ちもわかります。
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もともと1年半くらい(確か)前にTVで若い男性芸能人が
「このお人形を持ったとたん仕事に依頼が増え収入があがった」と言ったことから、なんと爆発的な流行になり、お人形の服を何着も揃え、毎日お風呂にいれ、食事の真似事もして大事にしているのだそうで、飛行機に乗せるのでも1席人形用の座席を販売する
航空会社まであらわれたそうなんで、そう考えると本当にすごい経済効果ですね。
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またこのお人形が霊験あらたかなお人形になるためにはまずお坊さまの御祓いからはじまり、最後はお坊様にこのように瞳を金色に色を入れてもらってやっと「運勢が急上昇する夢のお人形」になるのだそうで、お坊様達にとってもこの流行は有り難いことでしょう。さすが信心深いタイの人達です。
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ただ女の人だけではなくこのように男性も職場に連れて歩いているのだそうで、それを聞くとタイ人て少し無垢すぎて危険な時はないのかしら、とも思ってしまいますが。。。
今回はこんなお人形なんで害はないと思いますが、本当は意味のない、でもとっても高価なものでも信じればそれにまっしぐらになってしまうのではないかしら、とおせっかいながら心配になりました。
ということは、ある意味もしかしたらタイは社会がとっても平和なのかもしれません。

ですが世の中善良な人ばかりではないのは、例え穏やかな人々「微笑みの国」のタイも同じで、飛行機に持ち込むこのお人形の中に麻薬を入れて運ぶ人達も現れたのだそうで、今タイ警察はこちらの対応にも追われているそうです。
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あとこんなに世話していたら本当にお人形に魂がはいってしまわないか心配になりますが、こんなきれいなお人形なら魂が入って夜中に歩き回ったり、髪が伸び始めてもまあ、いいかなという気分になりました。

3人とも息子だったためおもちゃには人形も買えず寂しかった、実は人形好きの私なので、機会があれば購入しちゃいそうな自分が怖いです。でも正直「幸運を呼ぶ」という願いをお人形に託すほど私は心がきれいじゃないので、家にかざって眺めるくらいで終わりそうですけれど。。

ということで今日はタイの大流行「ルクテープ」というお人形の話題でした。

めっちゃかわいい三人官女!- Sagemon Girls

偶然こんなかわいらしい動画を見つけちゃいました!

福岡県柳川というところの自治体PR動画ということですが、この3人の女の子達がとってもかわいいのはもちろんなんですが、着物もこんな風にアレンジしてもすごくキュ-トですね。びっくりしました。
私は着物が好きなんですが、洋風にアレンジした着物はなんだか邪道と思い、今まで「素敵」と思ったことはなかったのに、こんなポップで愛らしい着物のかたちがあるなんて、目からウロコという思いでした。
柳川には「柳川まり」という名産物があり、「さげもん祭り」にはひな段と一緒に色とりどりの「さげもん」を飾るという慣わしがあるそうなんですが、この「さげもん」がまた素晴らしいんです!
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すっごくきれいでしょう?!
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そうこうしているうちにこんなかわいいものもみつけちゃいました。
女の子達かわいすぎてメロメロです。。。
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ところで「おひな様始祭」「流し雛祭り」「おひな様水上パレード」等の催しもあるなんて最高ですね!
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こちらが柳川市の公式ホ-ムペ-ジです。
http://www.city.yanagawa.fukuoka.jp/kanko/meisho/meguru/sagemonmeguri.html

あーあ、男三人の母親なんてホントつまらないです。
息子3人に三人官女着せたいくらいですが、それは゛きもすぎ゛ますよね。
仕方がないので、今年は私もお雛様を久しぶりに家に飾ってマルゴ(猫)と2人寂しく楽しむことにします。
そうだっ、マルゴに着せるって手もありました!

そういえば昔うちの金目銀目の白い雌猫ちゃんを十二単のファッシンショ-に出したことありました。
あと2匹女の子猫買って、猫版三人官女ならいけそうですね。
苦肉の策です。
やっぱり本当の人間の女の子が良いですけどね。。
孫まで待ちますか…長いです…。

今日はセンス抜群の、PR動画の紹介でした!


ドイツ連邦軍からの手紙

今日長男宛にドイツ連邦軍(独: Bundeswehr)から手紙がきました。
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実は2011年までドイツには徴兵制があり、18歳の男の子達は半年間軍隊へ行かなければ ならなかったんですが、今は希望者のみになりまして、18歳近くになるとこういったお誘いの手紙がくるようです。
というのも午前中長男のママ友(近所のドイツ人)のうちへ上がりこみしゃべりこんでいたら、彼女の三男君宛てにもちょうど届き
「あら、きっとあなたのところへも来るわね」と言われていたんで多分ほぼ全員にくるのだと思われます。

最初の1行は
「ドイツ連邦軍でキャリアを!」で、兵士だけではなく色々あわせると50もの職種があるので、たくさんのことを学ぶ可能性があると書かれています。
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そしてなんといっても興味深かったのがこちら。

1ヶ月目から3ヶ月まで 1ヶ月当たり   837,30 Euro
  (途中略)
7ヶ月目から12ヶ月まで 1ヶ月当たり  1.063,50 Euro
  (途中略)
19ヶ月から23ヶ月まで 1ヶ月当たり   1.206,30 Euro
 
…とこのようにだんだんお給料が増えていき、もし海外派遣の際は、1日当たり、30から110ユーロの昇給が別に払われるそうです。
その間、両親は子供手当てももらい続けることができ(ドイツでは赤ちゃんから大学生時代まで1月あたり一人150ユーロくらいの児童手当が養育者に払われます)、住居も治療も全てはもちろん無料です。

私は昔の徴兵制の時からできれば行かせたくはなかったので、その制度が廃止になって喜んでいたくらいですから、うちの息子には行かせませんが、午前中お邪魔していたママ友は当時長男君(現在彼は28歳)が徴兵されて行っていた時はとても満足していたし、当時次男君にも行かせる気もまんまんでした(でも丁度徴兵制がなくなり結局行きませんでしたが)-というのもこのご家庭は男爵家庭で、ナチス時代にはナチス政権に反対して家族が処刑されたこともあるというなかなか気骨のあるご家庭-ので、今回はどうするのか聞いてみたら
「今軍隊に行くなんて絶対にさせたくないわ、うちの子にアフガニスタンやシリアへなんて行ってほしくないもの」と彼女も言っていました。

それからは一緒にトランプ氏の悪口から、今度はアメリカ人がいかにものを知らないかの話にうつり、盛り上がってしまいました。

うちの主人は長年ブルュッセルが実家でしたがアメリカで
「どこから?」と聞かれて
「ブルュッセルです」と言ったら
「それはフランスのどこかですか?」と言われたこと。

あと中国人の友人の主人(ドイツ人)が若い頃アメリカへ行ったとき
「ドイツ? ドイツにはTVはあるのかい?」と聞かれてびっくりした話なんかをしてました。
TVはドイツの発明だと思うんですがね。

うちの主人もこのご主人も研究者として学会かなんかに行って会ったアメリカ人達なんで、そんなに低学歴の人達ではないとは思うんですが、本当に「恐るべしアメリカ人」です。

先日のイギリス人はアメリカ人と話すとその英語の汚さに耳を覆いたくなるそうですが、他のイギリス在住だったハンガリー人の友人も「アメリカ人のしゃべり方を聞いていると頭が痛くなります、発音がひどくて」と言っていましたから、やはりたくさんの欧州人はアメリカ人に対してあまり良い印象がないのは本当なんでしょうね。

それから今日はインドネシア人の友人とも電話でしゃべり、
「インドネシア、高速列車大変ですね、中国のせいで」と言ったら
「そうですよ、インドネシア人はみんな怒ってます」と言うので
「そうでしょう、だから日本の高速鉄道にしたら良かったのに」と言うと
「違いますよ、怒っているのは政府に対してでそもそも高速鉄道は必要じゃない、その大きなお金できちんと学校を建てたりしてほしいということなんです」と言われ、「あらっ」とがっくりしてしまいました。

その後はイタリア人のおば様と話し、最近亡くなられたご主人の2人の兄弟が高給取りのお医者様だというのに、彼女がご主人から残された遺産をわけてほしいとその義兄弟に言われて腹を立てているお話を聞き、
そして前述のハンガリー人ではない別のハンガリー人とは西暦900年の頃いかにハンガリーが大国であったかで盛り上がり、
最後は大好きなドイツ人のおば様にも電話して、ギムナジウムの愚痴をきいてもらい、と、とにかく夕方はずっと誰かと電話していたという学生時代なみの超ヒマ人状態の私でした。。。

と今日は、ドイツ連邦軍の話からアメリカ人の話、インドネシアの話と色々飛びましたが、本当に話題には事欠かない、ほぼ一日中誰かとしゃべっていた家事はしないのに(しゃべりすぎてできなかった)なんだか゛さぼりんぼ゛の一日だったんです。

そして色々な国の人がいる国際都市、わが町は、ど田舎ですけれどそういう意味では退屈しない町です。
ちなみに私が住んでいるのは超ど田舎の村ですけれどね。

ついにロ-マ法王登場 ― トランプ氏について

AFP通信でまたこんなニュ-スを見つけました。


【2月19日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は18日、米大統領選で共和党候補としての指名獲得を目指すドナルド・トランプ(Donald Trump)氏について、移民の流入を阻止するために国境に壁を築くと宣言するならキリスト教徒とは言えないという見方を示した。

 訪問していたメキシコからの帰途、同行の記者からトランプ氏の移民問題に関する姿勢について意見を求められた法王は、「誰であれ、橋ではなく壁を作りたいと考える者は、キリスト教徒ではない」と述べた。

「投票するかしないか、干渉するつもりはない。ただこれだけは言える、もしそういう発言をするなら、その人はキリスト教徒ではない」

 トランプ氏は、メキシコが米国に犯罪者を送り込んでいると訴えて支持率が上昇。公約として、米国南部の国境に壁を設置して移民の不法入国を防ぐと宣言し、論争を巻き起こしていた。先週には、法王がメキシコ政府に言われるがままに米・メキシコ国境を訪れたとして、法王を批判している。

 法王の発言に対し、トランプ氏は直ちに反発。サウスカロライナ(South Carolina)州の選挙集会で発表した声明で、「宗教指導者が個人の信仰心を疑うのは、恥ずべき行為だ」と非難した上で、「私はキリスト教徒であることに誇りを持っている。私が大統領になったら、キリスト教が常に攻撃を受け弱体化を招くようなことはさせない」と述べた。

 さらに、「もしバチカンがISIS(イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の別称)の攻撃を受けたとしたら、周知の通りそれはISISにとって究極の戦利品となるが、法王はドナルド・トランプが大統領だったらこんなことは起こらなかったのに、とただ願い、祈ることになるだろうと断言できる」とも述べた。
(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3077489?cx_part=nowon_txt  より



このニュ-スはここドイツでも今日は一日流れていました。

トランプ氏って本当にすごいですね。
ここまで言いたい放題、やりたい放題できる人っていないですよね。
パフォーマンスはある意味で天下一品ですね、だってここまで好き放題するには普通は知性なり、理性なりが邪魔するものでしょうけれど、彼を邪魔するものは何もないんですね。。。

そういえばおととい会ったイギリス人の友人も、
「今までの歴史でほとんどの悪いことはイギリスとアメリカがしたこと、ついでにフランスも」とイギリス人自らが言うくらいなんですから、私のイギリス、アメリカ、フランス批判もそれほど的が外れているわけではないようです。

ドイツはナチを忘れてはいけないのはもちろんですが、だからといって、
米英仏3カ国が英雄的とは随分事実を捻じ曲げた見方だというのも真実でしょう。

アメリカ人には今こそしっかりしてしほしいです。

三男 ギムナジウムその後

昨日イギリス人の昔のママ友に会いました。

彼女は昔日本に住んでいたこともあり、帰国後イギリスの新聞社で英語・日本語の翻訳をしていました。
そんな経緯もあってここドイツに来たときは彼女に色々相談にのってもらったり、助けてもらったりしたものですが、彼女の息子さんはうちの長男より2歳年上で、また彼女も長年専門大学の英語の教師、また研究所でドイツ語を英語に翻訳する仕事をしているため、なかなか時間もあわず、この数年なんとなく会えないままでした。
ですが今回三男が私立のギムナジウムへ行けなかったため、彼女に相談にのってもらおうと久しぶりに連絡して会うことにしました。

というのも、彼女のその一人息子さんは10年生(日本でいえば高校1年生)のときに、その私立のギムナジウムから公立のギムナジウムへと転校したからでした。


注:今からその私立校をH校、その公立校をZ校とさせてください。


そもそも私のママ友のお子さんは実はZ校へ行っているお子さんも多いのでその友人たちにも、もちろん聞けますが、でも一番いいのはやはり両方の学校を知っている人なのではないか、と思いました。

普通はH校から、Z校にかわる最大の理由は点数が悪いため、H校からよその学校へうつるように言われるからなんですが、彼女に色々聞けば、どうもそのD君に限って言えば、そういうわけでもないようで、そして移ってからも特に両校に大きな違いは感じなかったどころか、公立Z校のほうが良い面もあったそうです。

これは他の人からも聞いたのですが、Z校はなんと理系科目がとても強いのだとか。

理系の科目に関して言えば、近所のエリ-ト工科大学、およびドイツ内有数といわれている町の研究所とも提携がある私立H校より、公立Z校のほうが強いとは思いもしませんでしたが、実際たくさんの人がそう言い、アビトゥアの結果でも理系の平均点がZ校のほうが高かったといわれると信じるほかありません。

それを次男に言えば、

「いや、それはあり得ない。だってうちの学校の化学の先生はドイツで一番の化学教師と新聞にものった」というので、

「そんな素晴らしい先生だと言うのにあなたの化学の点がよくないのは何故?」と聞けば

「だって化学は好きじゃない」との回答。

イギリス人の友人ともつくづく話したのですが、要するにどんなに良い学校、良い先生だとしても結局はその子ども自身によるということなんですね。

また両親がどんなに頭がよくてもそれをそのまま受け継いでいるお子さんもいれば、うちのように私の遺伝を主に受け継ぎ、全然理系向きではない場合もあり、また彼女の息子さんいたっては、お父さんはドイツでは有名な医学の教授で、本人も医学部に行きたかったけれど、アビの成績でそれはかなわず、今は大学へは行かずに病院で実習をして、数年後に医学部へ入るチャンスをうかがっているのだそうです。

というのもドイツには「待ちリスト」というものがあり、あまり高い点数のアビをとれなかった場合は、この「待ちリスト」に申請していれば、数年待てば必ず、その行きたい学部へ入ることができるという素晴らしい救済措置があります。

これ自体はとてもいいと思いますが、でも医学部は大変な人気の現在、彼女曰く待つ時間は最近は6年にも及ぶのだそうで、そのときD君はもう25歳です。
一体25歳から19歳のほかの学生達ともう一度、猛勉強に励むことができるのかはなはだ疑問ですよね。能力もさることながら、6年間勉強せず、25歳で突然医学部の大変な大学生活に放り込まれ、何度も試験をクリアして無事卒業までいける人はそれほど多くないかもしれません。
なので友人とD君もそれは理解していて、途中で違う学問をしたくなれば、他の学部へ行くつもりなんだそうです。


それにしても、今回の三男の件でたくさんの人に言われたのが、

「お兄ちゃんが2人も通っているのに、三男君だけいれてくれないなんてなんて非人間的な学校なんでしょう。学長ともう一度話してわかってもらったほうがいいのでは」というものでした。

「いえいえ、もうメ-ルしましたよ。ラテン語のクラスでもいいから入れてもらえないかと聞きたくて。でも無理でした。そもそも点数も悪いから仕方ないんでしょうね。」と言えば

「そんな点数の問題じゃないわ。人間的な措置の問題よ!」

と皆さん怒ってくれて、でもこれってすごくドイツ的だと私は思いました。

日本なら
「成績悪かったの、じゃあ仕方ないでしょう」が普通ですよね。
私もそう思いますから。

ですが実はドイツは「どうしても」とお願いすれば意外にも「ごり押し」がきく国なんです。

「 求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」という新約聖書のマタイによる福音書(7章7節)にあるように
この「欲せよ、さらば与えられん」が割にまかり通る国なんですね。

それだけ「人の希望、気持ち、願い」を大切にする国とでも言いましょうか。

だから大学でも「待ちリスト」でそれほど成績の優秀ではない若人にも、チャンスを与えるということにつながっているのでしょうね。

一方三男はと言えば、自分のクラスで私立H校の面接試験で、7人中合格したのはたった2名の女の子だったそうで、ほとんどのクラスメイトや村の幼馴染も公立Z校に行くことになり、今では喜んでいます。

9歳でこんな挫折を経験させてしまい可哀想ではありましたが、なので、我が家では今のところ全部「心無い私立H校」のせいとH校を悪者にしたてあげ、三男の成績が悪かったせい、というのは彼には言わないようにしてあげています。

もうほとんどモンスタ-ペアレンツですが、でも我が子を傷つけるよりはましだと思います。


そのイギリス人の彼女が言うに

「昔あなたが言っていた娘が欲しいというの、今わかるわ、女の子だったらどんなに簡単だったことでしょう」との意見、これも男女でそれほど違いがあるというわけではないでしょうけれど、それでも女の子は男の子より大抵は真面目で、子供時代は能力も高いようですから、多少は育てやすいような気もしますね。それに両親の言うことも少しは聞くでしょうし。
親の言うことを聞かない息子軍団との生活は本当に大変です。。。


ドイツ 伝説の子供映画  「Die Wilde Kerle」 まとめ

それでこちらが新作「Die Wilde Kerle」の子供達
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こちらが旧作「Die Wilde Kerle」の子供達
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今回のシリ-ズで一番の感動シ-ンは子供達が伝説の「Die Wilde Kerle」についに会うところで
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私も本当に身を乗り出してこの場面を見てしまいました。
彼らがとてもなつかしかったんです。

ところで旧作の主役のレオン ジミ-・ブル-はこんなにきれいな男の子でした。
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そしてヴァネッサ役のサラ・キムはこんな美少女でした。
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シリ-ズ4話の頃もまだ面影は残っています。
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そしてこちらが今回の最新作での2人でした。
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ジミー・ブルーのお兄ちゃん、ビリ-君はジミーとは違うタイプでお父さん似であまりハンサム君ではないと思うんですが、彼はそのかわりすごく個性的で、話すのも上手です。ここでも大人のように堂々と話している姿に好感が持てます。
2人が1作目に出演した頃の番組を見つけました。
2人で目に色つきコンタクトレンズ入れて、「サイコみたいでしょ」と言っているあたりもなんとなくかわいいです。

お父さんのように個性的で有名な俳優さんになっていってほしいですね。

ところで、うちの長男の当時の親友は、ジミー・ブルーにそっくりで彼より美貌の持ち主でした。
A君という名前ですが、大きくなったらもうジミーには似てなくて、現在のジミーよりかっこ良いです。
いかんせんA君はまだ17歳で、ジミ-はもう24歳ですから7歳の差は大きいですよね。
欧米人は子供時代の頃は天使並みにきれいな子もいるんですが、20歳過ぎるとすごく早く普通になっていきますね。
老けるのが早いのかな、と思います。

ところでこれは日本で「サッカーキッズ物語」という名前で翻訳されてでていると情報をいただきました。
ご興味ある方は是非ご覧下さい。

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ドイツ 伝説の子供映画  「Die Wilde Kerle」シリ-ズ6

それでこちらが昨日見てきた、ニュ-バージョン「ワイルドなあいつら、伝説は生きていた!(あぁ、あいかわらずの私のひどい翻訳ぶり!!)」、シリ-ズ6作目の予告版です。



何が嬉しいといって、ジミ-・ブル-のレオン、マロン、ヴァネッサやだらしない監督のビリィが出てきたことはもちろんでしたが、゛デブなミッシィ゛が大人になってス-ツ姿であいかわらずむしゃむしゃ口にものをつめこみながら出てきたことは最高でした。
旧作のファンは、彼の登場に皆さぞや喜んでいたことと思います。
゛デブなミッシィ゛がいなければ面白さは半減していたことでしょう。

それにしてもかっこ良かったレオンは普通の青年に、ヴァネッサもこれまた普通の人になっていたのは少し残念でした。
子供時代の2人(特に1作目)は本当に輝きをはなっていたのに、しばらく銀幕から遠ざかっただけでその輝きも消えてしまったかのようでした。
それでも彼らが登場したときは、旧知の友にでも会うかのごとく気分が高揚しましたが。。。

機会がありましたら、皆さんも是非一度どうそ。

ドイツ 伝説の子供映画  「Die Wilde Kerle」シリ-ズ1

今日は三男と映画館へ行ってきました。
長男と次男が小学生低学年の頃よく見ていた映画のシリ-ズ6作目が先週公開されたからです。

シリ-ズ1が2003年に公開されてから、ほぼ毎年シリ-ズ化されていた映画でしたが、シリ-ズ5の2008年を最後にシリ-ズは終わっていました。
1作目で12歳だった主人公のレオンも、5年という時が経つうちに少年から青年になり、子供時代のキラキラした映画の雰囲気が中心だった内容もかわり、それに伴い見ていた子供達も同じように大きくなり、うちの子供たちにしてももう5作目が映画館で上映された頃には見に行きたいという年ではなくっていました。

村(小さな町?)の少しやんちゃな少年たちがサッカ-で、デブで意地悪な Dicker Michi (大きいミッシー)に立ち向かうという話ですが、何度見ても飽きることないよくできた映画で、私もこの1作目は大好きで多分20回以上は見ていると思います。
何度見ても子供達の頑張りぶりがかわいくて、最後どういういわけかジ-ンとくる映画でもあり、見終わったあとはいつでも爽快な気分ににさせてくれる映画です。

原作は本なんですが、原作の本もこの映画も2003年時に子供だったドイツ人は必ず誰でも知っていて読むなり見るなりしているでしょう。
キャラクタ-グッズというものをほとんど製作しないドイツでも、この頃はこの「Wilde Kerle」グッズがどこでも売られていて、私も子供達のためにリュックサックを2つ買い、今では両方を三男が使っています。

この映画の主役のレオンとマロンは実生活でも兄弟で、お父さんは有名な俳優さんで、この映画の中のマックシのお父さん役で競演してます。レオン役のジミ-・ブル-は顔立ちも雰囲気も本当に超生意気! というムードなんですが、そこが彼の一番の持ち味でした。
ヒロインのヴァネッサもこの1作目は本当に愛らしくて、誰でも彼女に恋してしまうのが理解できます。
ヴァネッサのお祖母ちゃん役もドイツでは有名な女優さんだということで、ものすごくいい味だしてます。
お祖母ちゃんが出てくるシ-ンは誰もが好きな場面の一つでしょう。

中でも一番有名なのは、試合が始まる前の子供達の雄たけびで

「 Alles ist gut, solange du wild bist! 」(全部大丈夫、君がこのままでいられる限りは!)

これは本当にすごくかわいいです。

人生をこんなに仲間たちと楽しめる、何かに夢中になれるこんな男の子達になってほしい、と当時息子達に願い、よく一緒に見ていたものです。
この映画は私の忙しかった当時の子育て時代を思い出させてくれます。
ある意味男の子の子育ての教本のようでもありました。この勉強は全くしてそうにない、バイクのような自転車を乗り回し、サッカ-も仲間内とするだけで、悪態つき放題のこの男の子達が教本、というのもおかしな話でしょうけれど、それでも当時はこんな風に育ってくれれば満足、と思ってこの映画を見ていたんですよね。子供時代でしか体験できない生きる喜びが溢れている映画だからです。

シリ-ズ1作目のトレ-ラ-です。興味のある方はご覧下さい。


この映画では「悪い言葉」「悪態のつき方」もかなり覚えることができますので、そういう意味でもお勧めです☆
実際に大人が使ってはいけないですけれどね。子供は使ったとたん大人から即刻怒られる言葉のオンパレードです、念のため。。。

ニューハンプシャー予備選挙

月曜日にいくつかの街で中止になったカーニバルパレードですが、デュッセルドルフやエッセンでは3月13日に、再び開催されるそうです。ですがこの期間は一応断食期間にあたるので、敬虔なクリスチャンのドイツ人の場合は面白さは半減してしまうでしょうね。

さて昨夜はニューハンプシャーの予備選挙が気になって夜中の2時まで起きてしまいましたが、結果はなんと驚くことに

民主党  サンダース上院議員  59,97%
      クリントン前国務長官  38,4%

共和党  トランプ氏    35,13%
      ケーシック氏   15,9%

トランプ氏とサンダ-ス上院議員がぶっちぎりの首位でした。

こんな中、昨日はかねてから立候補の可能性を噂されていた前ニューヨーク市長ブルームバーグ氏も立候補の検討を正式に表明、
「議論のレベルは陳腐で有権者を侮辱している。候補者たちが何を言うか、有権者たちがどう行動するかを注視している」と、来月上旬には無所属という形で立候補する可能性が大だそうで、なんとなく面白くなってきました。

TV討論会を聞いていると、本当に子供の喧嘩みたいに揚げ足をとりあっているだけの大統領候補たちには失望させられます。
ブルームバーグ氏はどんな人か知りませんが、この候補者達をみていれば自分が立候補しようと言う気持ちになるのは理解できます。アメリカは完全に人材不足ですね。

ところで面白い記事を見つけました。
高野孟氏の「絞られてきた本命。米大統領候補者「ザ・ビッグ5」ってどんな人?」

http://www.mag2.com/p/news/146986

ニュ-ハンプシャ-予備選が終わった後で、あまりタイムリ-ではないですが、ご興味のある方はどうぞ。すごくわかりやすく書かれています。

 

カーニバルが終わって「寂しさの考察」2

昨日は「薔薇の月曜日」でケルンやデュッセルドルフという大きな都市はじめ(今年はデュッセルドルフは強風のため中止だったそうです、失礼しました)、うちの近隣の村々でもカーニバルパレードでした。

長男もギムナジウム仲間とパレードに参加するということで、自分の村を見る予定をかえて、その長男が参加と言いう6km程遠方の村のパレードを見に行きました。長男がとっても楽しそうに仲間とはしゃいでいるのを見て「いいな、青春満喫で」と楽しく見学させてもらいました。

主人は義母宅でブル-ジュ、次男はまだ病気の上に家に友達が遊びに来ていて来れず、三男は自分の村のパレードを自分の友達と見に行くといい、一緒に行く相手もいない私は一人で行ったんですが、数年前にはパレードをひとりぼっちで見に行く日が来るなんて思いもしませんでした。

そしてふと見ると、やはり一人でパレ-ドを見ている寂しげな中年男性発見!!
よくよく見ればなんと私のフランス人の友人の主人でした。
私の友人の奥さんの末の娘さんとフランスに里帰り、長男(うちの長男と同じ年)は彼女の家、次男君(うちの次男のいい友達)は家で留守番したいということで、やはり3人も子供のいる彼も一人寂しそうにカーニバルを見学してました。

「10年前にはいつかこうやって子供なしでパレードを見学しない日が来るとは思わなかったわね」というと
「いやいや本当にその通り」とうなずきあっていました。
彼達一家は以前にはうちの村のパレードに参加、引越してからはこの村のパレードにも2回参加しているくらいですから、彼こそまさかこんな静かな「薔薇の月曜日」を過ごすことになるとは思わなかったことでしょう。

これがまさに私が感じる木内さんの書かれている「寂しさの考察」なんです。

一抹の寂しさを感じつつ、でも子供達が無事順調に育ってくれた幸せをかみ締めながら、2家族(両親4人と子供6人)で遊びに行ったときのことを思い-パレ-ドの喧騒に、あの頃の幼かった子供達の笑い声が重なり、なんとも懐かしい愛しい思い出として記憶が甦ります。
彼もそうだったかどうかはわかりませんが、どの親でも必ずこの気分は理解できるかと思います。

というわけで今日は「スミレの火曜日」明日は「灰の水曜日」で、明日から一応敬虔なクリスチャンである長男と友達軍団の断食がはじまります。「ビール断ち」ですね。うちの長男はそれほど飲酒をしませんが友達軍団も「ビール断ち」は有り難いです。イースターまで飲酒は禁止ということは、友達軍団そろってのパ-ティ開催も自然と少なくなるでしょうから、お互いのお誘い頻度も減ればアビィトアの勉強にさぞや集中してくれることでしょう。楽しみです。

祭りは終わるからこそ、その思い出が青春の1ペ-ジになるわけで、永遠に祭りなら、どんな楽しい祭りでも色あせてしまうでしょう。長男にもこの「寂しさの考察」を感じてほしいものだと思います。

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(楽しそうな長男と友人達)

木内昇さんの『寂しさの考察』 

「孤独」について書きます、と言ったのにはわけがあります。4年位前に偶然新聞で読んだ日本経済新聞のコラム欄に作家の木内昇さんが書いていらした「寂しさの考察」があまりに完璧で素晴らしかったので一度紹介させていただきたいと思ってました。色々な方に是非読んでいただきたい、と思ったのは一番ですが、読んだ際にあまりに感動して切り抜いて、私の10年日記にはさんであり、今はまだいいけれど、あと20年もしたらきっと色が褪せて読めなくなってしまう前に、ブログに書いておけば一生大事にとっておけるかしら、とも思いました。ということで自分自身のためでもあります。
以下青字になっているものが木内さんの「寂しさの考察」です。


 だいたいにおいて、私は寂しい。状況的に、というよりも気持ちのどこかで寂しさを感じている。とはいえ一応家族もあるし、学生時代からの友達や信頼できる仕事仲間にも恵まれている。なんだ、それじゃあちっとも孤独とは言えんだろう、と呆れる向きもあるかもしれない。でも「孤独」がすなわち「寂しい」とは限らないのだ。ある人にとってそれは、至福であり悦楽である。私もまた、孤独を好むひとりだ。
  では、この始終つきまとっている寂しさはなにか? といえばそれは、とてもおおげさな物言いになってしまうが、有限なものに対してつい抱いてしまう感情な のだと思う。人にしても物にしても、そのほとんどは、永遠に同じ形をとどめることなどできない。本ひとつとってもそうだ。装幀(そうてい)作業の際、指定 通りの色が出るまで何度も印刷所に刷り直しをお願いすることがあるのだが、これほど手間をかけて作ってもカバーの色味は、いずれ日焼けや経年によって様変 わりしてしまう。本棚にさしておいたために、背表紙だけあせてしまったりもする。そんな未来を知りながら、それでも作り手は細部にこだわり、内容にふさわ しい装幀を突き詰めるわけである。
人もまたしかりで、どれほど誰かを大事にし、どんなによい関係を築いたとしても、未来永劫一緒にいることはできない。どこかで必ず別れが来るし、いつかは自分自身とも切り離されてしまう。そうと知りながら、日々を送る中で誰しも、さまざまに考 えたり悩んだり感じたりしている。そこで生じる、正直で真摯でその人らしい内なる声のほとんどは、心中をのべつまくなしに垂れ流す人は別にして、基本的に 本人しか知り得ないことだったりする。
 例えば私が、小腹が空いてひとりで蕎麦屋に入ったとする。別に期待もせずに出てきた 蕎麦をたぐると、驚くほどうまい。「おお!」と胸中で叫んだ声を、しかし誰も知らない。また例えば、話し相手にこちらの意図がうまく伝わらないとする。諦 めて黙ったあと、「そうじゃないのになぁ」と思ったのも、私だけが知ることだ。ささいな事柄だが、こうした思いはいずれも、一度も表に出ることなく、いつ か私とともに消えてしまう。そう考えればやはり寂しい。
 けれどこうした寂しさには、なんというか、独特の甘やかさが含まれているような気 がするのだ。色あせた本も、ペンキのはげた建物も、すり減った靴も、そのもののあるべき形こそ失ってはいるが、とても美しく見える。それらが経た、語られ ることのない日々が無二の美しさ愛おしさを形作るのである。
「今」は次の瞬間「過去」になり、人も時を経る中で、外見や考え、価値観を変じていく。その過程で語られることのなかった思いは、単に蒸発して消えるのではなく、個々の内に堆積して、その人特有の風味を生みなしていくのではないだろうか。
 かつて、建築を専門にしている知人が言っていた。
「汚れが簡単に落とせて手間いらずの外壁や建材ってあるでしょ? あれって便利なんだけど、古くなったとき、ただ薄汚くなるんだよね。いい朽ち方をしないの」
 寂しさというのは、マイナスの印象が強い感情だけれど、忌み嫌うものではない。むしろ、手の平で慈しむようなたぐいのものではないか、と思っていたりする。



色々調べると、偶然にも本当にほぼぴったり4年前(今日は2016年の2月8日)の2012年の2月9日の日本経済新聞の夕刊に載っていたものでした。会員登録が必要ですが、日本経済新聞の電子版でもまだ読めるようです。

木内昇さんは女性の作家さんなんですが、すごい才能の方ですね。この文章が本当に好きで、何回読んでも読むたびに感動してしまい、孤独の中にある幸せをかみしめてしまいます。



三男の友達軍団

長男はギムナジウム生活最後のカ-ニバルと毎晩仲間達とカ-ニバル会場へ出かけ、三男は友人2人がお泊りにきています。
一人は幼馴染で一人はクラスメイトですが、2人とも偶然ですが三男より2歳上です。

幼馴染君はコンゴ出身一家で、大人になったマイケルジャクソンをそのまま子供にしたような、ハンサムでスタイル抜群の黒人の男の子、クラスメイトお父さんとお母さんが離婚してすでにもはや2人とも新しいつれあいがいるというドイツ人にはありがちの家庭環境の少年君ですが、彼は彼なりに苦労したのかその分とても他の人にやさしいいい子です。
で、うちの子はアジア系なんで、3人で並んで座っていると、三人種(黒色、黄色、白色)とそろっているかたちで、なんだかとってもかわいいです。このまま映画が撮れそうです。

この2人が年上なのは一度留年しているためと、あとはうちの三男は本当は1年遅く小学校へ行ってもどちらでも良かったのに、早めに行かせたという理由からですが、今になって考えれば、あと1年小学校入学を遅らせればよかったです。
あるいは1年学年を留年させるという手もあったわけですが、ものすごく点数が悪い場合(5とか6)は問題なく留年できるのですが、三男みたいに良くはないけれど普通の3が多いくらいでは学校の先生はなかなか留年させてくれないので、やはり入学する時期はまず最初によくよく決めたほうがいいですね。

それでも親がどうしても留年させたい場合には実はごり押しもできて、でもその際には特別に真実ではないことまで書類に書いてサインまでしなければ先生は留年の許可をくれないそうで、非常に面倒だとか。

イギリス人の友人のお子さんがやはり小学校時代に留年した際、実はやはりそのお子さんは成績はさほど問題ではなかったために、なにか背中に問題があって集中できないだとか、なんだとか適当な言い訳をとにかく書類に書くように先生に言われたそうです。

この2人の他によく一緒に遊ぶ幼馴染の村の友達2人も1才年下だし、なんとなく1年早く、ありは遅く生まれすぎた三男なようで、うちの村の彼の2006年生まれのお子さん達は皆女の子ばかりなので、ちょうど同じ年生まれのの友達はあまりいないという、なんとなくその点はアンラッキ-な三男でした。

ところで次男は鬼の霍乱で珍しく風邪をひき、木曜日の夜から寝込んでいるんですが、三男の友達軍団がうるさくかくれんぼをして彼の部屋まで入ってきたのにぶちきれていました。
カ-ニバルだというのに、友達と遊びにも行けないそれこそ今回はアンラッキ-な次男でした。

兄弟が多いのもお互い大変な時もありますね。
私と主人は一人っ子で、うるさい弟や、いばりんぼうの兄なんかがいなくてそれはそれで幸せでしたよ、息子三人には「兄弟いないなんて考えられない」とは言われますが、寝込んでいるとき好きなだけ静にゆっくり誰にも邪魔されない、というのもいいものです。

私は孤独が好きな女なんです。
ということで次回は「孤独」について書きたいと思います。



カーニバルパーティ -Weiberfasching-はじまり

うちの地域では今日から本格カーニバルが始まります。
小学校でもギムナジウムでも今日は授業なんてなくて、子供たちは朝から仮装して学校へ行きます。
うちの長男・次男はそのまま小さなうちの町のパーティ会場へ直行で、長男は今日はそのまま仲間達とギムナジウム時代最後のカ-ニバルパ-ティの夜を満喫するそうです。

今日の新聞の注意項目によると、ビ-ル、ワインなどのお酒は16歳からですが例外があり、14才からでも同伴している保護者の許可があればアルコ-ルを飲むのは禁止ではないとのことで、どうりでカーニバルのこの日は酔っ払った若者が街にあふれることになるわけですね。。
ちなみにタバコはドイツは18歳からです。


今日は Weiberfastnacht とか Weiberfasching とか Altweiber という日で、"女性のお祭り"という意味で、1824年から正式にはじまったそうで、この日は女性たちもお昼で家事を全てやめる日だったのだそうです。日本のお正月みたいですね。今では今日は非公式の祝日ということで、会社も今日はお昼までで終わりのようです。またこの日はネクタイをしている男性はネクタイを切られないように気をつけなければいけない日でもあります。ネクタイは男性の象徴ということで、今日は女性が主役の日だから、という由来みたいですね。

うちの村は人口800人なのに、カ-ニバルクラブが2つもあるという非常にカトリック色の強い村なんで、つい十数年前で昔はこの木曜日の夜には女性だけのダンスパ-ティが広場で開催されていたそうです。


話は全く変わりますが、三男が長男・次男と同じギムナジウムに入学できなかったことを受け、次男がこう言いました。
「そう考えると自分は兄弟3人の中で一番すごいな、フランス語のクラスという狭き門(フランス語は4クラス中1クラス、長男はラテン語を取り、三男はフランス語を希望したことをうけ)で入れたんだから」
…確かにイマイチの点数でギリギリ入ることができた次男ではありますが、それはどう考えても彼がすごかったわけではなく、ただ運が良かっただけでしょう。
現在の超ひどい成績表は棚の上でここまで自己肯定が強いのも、本人的には幸せですね。
一体誰に似たんでしょうか。 とりあえず次男らしくて笑えます。


村の消防自警団 参上

三男のことでがっくりきていた我が家に、昨日は追い討ちをかけるような事件が起きました!
昨夜はなんと消防車5台と消防団員50人ほどが我が家にかけつける騒ぎだったんです。
feuer1.jpg
うちは地下にボイラ-室があるんですが、そこの温度が上がってしまい、大量の水蒸気が大発生!!
今にも家中爆発するんでは!! と恐怖におののいた私達は意を決し消防署に電話したんです。

うちは人口800人の村で、町からは7kmくらい遠方にあるため、村には消防自警団があるんです。
電話して3分くらいすると「ピーポーピーポー」と大音響の元に消防車がかけつけ、続々と消防団員が我が家にやってきました。

なんせ彼ら村のドイツ人ですから、皆さん森のクマさん並みに大きいんです。背が高いだけではなく、ドイツ人は幅もあってですね、本当に骨格がしっかりしているんですよね。
もちろん少し(けっこう?)太った方もいるわけですが、昨日のような時は正直消防団員みんながヒーローに見えちゃいました。

どうもご本人達もこのボランティア活動を大変誇りに感じているようで、気分はすっかりアクション映画のスター ゛スタロ-ンかシュワルツネッガ-様゛ (ちょっと古いですか?)という感じでした。

この方達なんといっても普通は村の住人ですから色々な職業の方がいて、暖炉に詳しい方、水道関係の方、家の修理をする方などその時々の問題に応じた方が対処もするようで、うちの大量蒸発水蒸気もあっという間に鎮まり、マッチ並みの火も出ないまま、1台を残し4台の消防車は着いたとほぼ同時に引き上げて行きました。

もうこんなどうでもいいことで呼んでしまって申し訳なかったと、「穴があったら入りたい気分」の私達の気持ちを察してくれたのか、感動的だったのは最後の団長さんのお言葉でした!

三男の「いつもこんなお仕事なの?」という質問に対して

「いやいや、私達はこれは趣味でしてるんだよ、だからね、もう今後なにも心配する必要はないんだ。何かあったら今日のようにすぐ電話しなさいよ、そうしたら私達はまたこうやって全員ですぐにかけつけるんだからね」

この返答には正直三男も私もしびれました。
初老の方でしたが、ハリウッド映画のスターのように輝いて見えました。
実際には彼らの素敵さは映画スター以上ですよね。

感銘を受けた三男も自分もいつか消防団の一員になりたいと言い出す気持ち、つくづくわかります。

なので成績が悪かったためにとても行きたいギムナジウムには行けなかったですけれど、こんなカッコ良い大人の男軍団を見て、こういう人達を目標にしようと思ってくれるなら、とっても成績優秀じゃなくても良しとするか、と思いました。
(まあ、成績優秀にはどの道ほど遠いところにいるんですけれど。。。)

消防車の車の音が村中に鳴り響いて恥ずかしかったし、どうでもいいようなことで呼びつけてしまい彼らには本当に申し訳なかったですが、でもとっても素敵な経験をさせてもらいました。
今週末はカーニバルで村中お祭り騒ぎですから、その際にはこのボランティア消防団が出動するような緊急事態は起きなければいいです。サッカー試合中でも警報が鳴れば試合の最中でも試合を放り出して出動する彼らなんで、お祭りの時くらいは本当にゆっくり楽しんでもらいたいですよね。うちも今週末はもう絶対に呼んだりしません!
feuer2.jpg
(うちの村の消防自警団ステ-ション、5台くらいの消防車が常備されています)



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