今年もまた北西ドイツ地方、最大のイベント
カ-ニバルの季節がやってきました。

木曜日から連日連夜村ごとや街ごとのカ-ニバルテントでは
こんな風なお祭り騒ぎが繰り広げられています。

こんなダンスや歌のライブショ-、あるいはコメディアンさんたちが
順番にステ-ジに出てきて、観客は仮装してきて、席で飲んだり食べたり
笑ったり一緒に歌ったり踊ったり、1年で一番陽気に過ごす数日です。
実際見るだけなら数日ですが、村ごとに色々な係りについた場合は
ほぼ半年はこの準備や片付けに時間を割かれているのでしょうから
積極的に何十年も(というか親の代から)参加している人達には
頭が下がる思いです。

こんな本格的なチ-ムが登場することもあり、出演者達もカ-ニバルの
時期は何ヶ月間かの間は毎週末色々な村や町のカ-ニバルテントで
ショ-を披露しなければならず、最低1ヶ月間は土日は全く時間がない状態に
なるようで、よほど好きではないと続けることは難しいかもしえませんが
この地域の人にとってカ-ニバルはそれでも大変特別なものなようです。

(この衣装は女の人が着るととてもチャ-ミングですよね。)
そしてなぜこんな衣装が主流なのかといえば、ナポレオン時代に数年ほど
フランスの支配下に置かれた時代の名残りで、その当時の憎っくきフランス人を
こき下ろすのが目的でこんなフランス風軍人の姿になっているのだそうです。

なので実際にこの絵のように舞台でお尻ふりふりダンスなどを披露して
それを観客が大笑い、という構図にはこんな意味があったわけなんですね。
最初のころは私はすごくこのダンスを不思議に思っていました。
だって軍人服で羽やサ-ベルをつけてかっこ良く颯爽と登場するにも関わらず、
おもむろにみんなで舞台上一列になって、こんなダンスの披露をはじめるわけで
観客は大喜びで大爆笑、あれは裏に「私達を一時期支配したフランス人のアホ野郎!!」
という意味があったとわかり本当に合点がいったものでした。
というわけで今さっき夜の国道をたくさんの村を抜けながら
車で走っていたんですが、約1時間外を走る車も外を歩く人も
ほとんど見かけなかったのは、ほとんどの住民はカ-ニバル会場で騒ぎ、
行かない人は家でケルンかなにかのカ-ニバル会場のショ-を
見ているせいなんでしょうね。
(どの村を抜けても本当に人っ子一人見えず、車すら動いていなくて
ホントにゴ-ストタウンのようでしたよ。。。)
この夜のパ-ティはなんやかんやでこの週末は毎晩あるようです。
このカ-ニバルで一番楽しんでいるのはうちでは16歳の長男です。
カ-ニバルの夜のパ-ティ-も16歳からは解禁です。