
昨夜はCL(Champions-League)の決勝戦で、BVBドルトムント対バイヤン・ミュンヘンだったので
ここドイツは大変な騒ぎでした。
ロンドンまで見に行けない、サッカ-ファンのドイツ人だけではなく、
普段サッカ-には興味のない人達ですら、昨日はさすがにTV中継に釘付けだったでしょう。

ドルトムントのレヴァンドフスキと、バイヤンのリベリの
アグレッシブな戦いぶりは見ものでした。

でも昨日の主役は、なんといってもロッベンでしょう。

最初のマリオ・マンジュキッチのゴ-ルをアシストしたばかりか
試合終了直前になんと劇的なゴ-ルを決めて、バイヤンに勝利をもたらしたのですから。

2012年度チャルシ-との決勝で、延長戦でせっかく手に入れたPK戦を外した1年前の
汚名をこれで晴らしたことはいうまでもありません。
ロッベンがこのPKを決められなかったため、最後はPK戦にもつれこみ
オリックとシュバインシュタイガ-が外してしまい、チャルシ-に敗れたという苦い決勝戦で
シュバイニ-が打ちひしがれて、男泣きに泣いていたのは本当にとても可哀想でした。

その時は、ロッベンも打ちひしがれていましたしね。
そもそも昨年は対ドルトムント戦のダ-ビ-で、ここ一番という時にも
ロッベンはPKで外していたので、その後のCLで引き続きゴ-ルを決められず
その時は、「超間抜けオランダ人ロッベン」くらいのいきおいで非難されていたんですが
昨日のロッベンは一夜にして、「大スタ-、オランダのロッベン」にかわっていました。

今回の勝利では、嬉しさで男泣きに泣いていたロッベンで、
ロッベンてなんか嫌いなタイプと思っていた自分に大反省でした。

少年のような純粋さに心を打たれました。
サッカ-選手って、大人になっても少年のように清らかなままなのかもしれませんね。
純粋に勝利だけを目指せるって、確かにめちゃピュアでなければ
続けられないでしょうしね。
…でも、ロッベンの決勝ゴ-ルは本当にすごいゴ-ルで、すごく感動しましたよ。
やはり天才なんですネ。。。

2週間ほど前、国内ブンデスリ-ガ-でも優勝し、ミュンヘンの市庁舎広場で
大観衆とともにビ-ルを飲み、大騒ぎしていたバイヤン・ミュンヘンでしたが
ヨ-ロッパリ-グまで制し、国内DFB杯戦を6月1日にひかえ(対シュトットガルト)
こうなったらこのままバイヤン・ミュンヘンに史上初の3冠を目指して
頑張ってほしいという気持ちになりました。

バイヤンファンでもなかったはずなのに、昨日は感動して
涙がでてしまうほどでしたから、サッカ-ってやはり面白いです。
すごいエネルギ-を感じさせてくれます。

だけれどレヴァンドフスキ選手がバイヤンの選手の足をわざとふんずけるシーンもあり
優しい顔して意外に強気なポ-ランド人さんと思いました。

試合終了後、バイヤンがはしゃぎ喜んでいるのを下のサッカ-場から、
悔しそうに見上げていたレヴァンドフスキの表情も印象的で、
来年こそは彼の年になればいいですね。
(先に移籍を表明済みのマリオ・ゲッツェと共に、彼も実はバイヤンへ
移籍する可能性大だということですが…)
とにかくいずれにしても多くのドイツ人にとっては(ドルトムントファン以外)
最高の夜になったに違いない、昨日の決勝戦でした。